そばの魅力再び [蕎麦研の図書室]
たまたま本屋で見つけた本。
「そば」名人 極みの25店 味、技、哲学に迫る
宮下 裕史 著
どうもこのたぐいの本は弱い。思わず衝動買いです。
内容は 題名そのままで、蕎麦打ちの匠の店舗紹介はもとより、彼らの生きざまというか蕎麦哲学というかが記載されている本です。こういった本を読むと、確かにお店に行きたくなります。でも紹介されているものの中には九州のお店がないのが残念。彼らの哲学を垣間見ることで蕎麦打ちの魅力を再認識できます。
またこの著者の文面がそそられる。こんな文章が書ければブログもきっと楽しくなるでしょうね。宮下さん 素晴らしいライターだと思います。ここに記載されている蕎麦屋さんめぐってみたくなりました。
印象的な記載を紹介。
【八代目松之助 翁 さんへの記事】
「そばは したたかな多面性を持つ異端の穀物である。第一、あの容貌がそもそも悪魔的である。外側は黒く硬く風味が強く、内側へいくほど白く柔らかく風味が淡い。玄蕎麦の外と内のこの振幅の激しいありようの相違に神秘が宿る。 何を抽出し何を排除するのか。金科玉条(最も大切な法律・規則)的なものは何もない。蕎麦切りに無窮の可能性が生まれる所以である。」
ドキューンって感じです。p(≧∇≦)q
【蕎麦 ふじおか さんへの記事】
「日本にしかない美しい緑、そばに甘皮の色を写す・・・ 」記事に蕎麦の写真が載っていますが、確かに何とも言えない淡い緑色の蕎麦です。良く蕎麦打ちの本に鶯色という記載がありますが、その表現は余りにもチープです。きれいな緑です。去年の年末の石臼挽きの際に出てきた甘皮の淡い緑はきれいでした。でも打ちにくくなると思って捨ててしまっていました。きっと捨ててはいけないものなのだと思いました。この美しい緑の色をそばに写す蕎麦を打つのだそうです。この職人さんは技術屋肌(同志社の工学部中退)です。
日本人の美意識をうかがえる、蕎麦の魅力を十分に再認識できる一冊です。一読の価値有です。
今回も読んでいただきありがとうございました。
「そば」名人 極みの25店 味、技、哲学に迫る
宮下 裕史 著
どうもこのたぐいの本は弱い。思わず衝動買いです。
内容は 題名そのままで、蕎麦打ちの匠の店舗紹介はもとより、彼らの生きざまというか蕎麦哲学というかが記載されている本です。こういった本を読むと、確かにお店に行きたくなります。でも紹介されているものの中には九州のお店がないのが残念。彼らの哲学を垣間見ることで蕎麦打ちの魅力を再認識できます。
またこの著者の文面がそそられる。こんな文章が書ければブログもきっと楽しくなるでしょうね。宮下さん 素晴らしいライターだと思います。ここに記載されている蕎麦屋さんめぐってみたくなりました。
印象的な記載を紹介。
【八代目松之助 翁 さんへの記事】
「そばは したたかな多面性を持つ異端の穀物である。第一、あの容貌がそもそも悪魔的である。外側は黒く硬く風味が強く、内側へいくほど白く柔らかく風味が淡い。玄蕎麦の外と内のこの振幅の激しいありようの相違に神秘が宿る。 何を抽出し何を排除するのか。金科玉条(最も大切な法律・規則)的なものは何もない。蕎麦切りに無窮の可能性が生まれる所以である。」
ドキューンって感じです。p(≧∇≦)q
【蕎麦 ふじおか さんへの記事】
「日本にしかない美しい緑、そばに甘皮の色を写す・・・ 」記事に蕎麦の写真が載っていますが、確かに何とも言えない淡い緑色の蕎麦です。良く蕎麦打ちの本に鶯色という記載がありますが、その表現は余りにもチープです。きれいな緑です。去年の年末の石臼挽きの際に出てきた甘皮の淡い緑はきれいでした。でも打ちにくくなると思って捨ててしまっていました。きっと捨ててはいけないものなのだと思いました。この美しい緑の色をそばに写す蕎麦を打つのだそうです。この職人さんは技術屋肌(同志社の工学部中退)です。
日本人の美意識をうかがえる、蕎麦の魅力を十分に再認識できる一冊です。一読の価値有です。
dancyu特別編集「そば」名人 ― 読む、観る、手繰る。「せいろの輝き」ここにあり (プレジデントムック)
- 作者: 宮下 裕史
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2010/12/15
- メディア: ムック
今回も読んでいただきありがとうございました。
美しい緑、そばに甘皮の色を写す・・・美しい蕎麦が浮かび上がって来るようです。
素敵な表現ですね。
by さる1号 (2011-01-15 10:35)
さる1号さん
いつもありがとうございます。
写真では確かに緑色の蕎麦でした。
日本人の美意識は素晴らしいと思います。
さる1号さんの記事の記載もかなりそそられる表現です。
by たー (2011-01-16 22:39)